「とあるフリーランスエンジニアができるまで」 ~大規模案件(後編)~
今回のお話は?
大規模案件に参画したまでは良かったが、スキル不足と精神的苦痛から強制退場間近。
体制変更で急遽降ってきたライブラリ管理者(以後リブ管)という仕事が次のステップへの階段でした。
ステータス
気力 | 体力 | 知識 | 素早さ | 器用さ | コミュニケーション力 | 伝達力 |
---|---|---|---|---|---|---|
40 | 15 | 30 | 40 | 60 | 50 | 30 |
かなりの瀕死状態です。
やる気も体力も減る一方で、回復する見込みなど皆無。
起死回生
さてさて、開発メンバーから信頼をなくし四苦八苦していた状態からのスタートです。
開発もリリースまで半分ほど進んできたところで体制変更を迎えました。
今回は各チームのソースを一括管理していたチームの解体です。
ライブラリ管理にはIBMのRational ClearCaseを使用していました。
自分にとっては初めてのバージョン管理ツールであり、cvs?svn?って感じの理解度でしたし、説明を聞いても全くイメージできませんでした。
ですが、統合管理チームが解体するにあたって各チーム内にリブ管をアサインしてくださいと、通達がくるわけです。
で、当時大きなタスクを任されていない自分が担当することになるのですが、IBM社員以外誰も経験がない訳ですよ。
今の知識でマニュアルをチラ見したのですが・・・
(そっと閉じました)
そんな感じでリブ管として色々当時は勉強し(※)、ブランチ・ソースの管理や競合対応、リリースパッケージ作成などに手を出します。
※現在はRational ClearCaseという名前もググらないと思い出せないほどです
代えの利かないメンバーへ
開発も進んでいくと各テスト環境へ様々なバージョンをリリースしていくのですが、ここで自分が取り組んでいた管理方法がたまたまよかったらしく、他のチームへ連携してくれとの依頼が来ます。
そうなると、足手まといだった人間がどうにか一人前と認識されるのです。
一つ上手くいくと何故かいままで上手くいかなかったこともクリアできるようになり、どんどん周りの評価も上がっていきます。
全体MTGで話せば管理者たちにも認識され、行員さんと仲良くもなります。
で、どうなった?
リブ管メインでしたが、当然バグ修正やテストコード作成などちゃんとタスクを消化していたら、次の人員削減にもかからず、気が付けば初期メンバーとして一定の信頼を勝ち取ることになります。
それまで、担当できなかった新規画面も任されたり、他チームとの連携窓口をしたりと実力不足を他で補っていき、自社を辞める時までその案件でお世話になりました。
退社
何んとか自社の裏タスクもクリアし、ある程度開発手順や管理方法がわかってきたところで念願の退社となります。
30未経験からSIerになって2年半。プライベートはボロボロになっていました。
3年目という重圧に負けないように、毎日ぎりぎりで生活していた報いでしょう。
睡眠時間も平均4時間、土日もどちらかは出勤して対応してたら、そりゃあ~ね~。
詳細は省きますが結果として残ったものは3DKの広い部屋に一人
という状況でした。
で、もう思い残すことはないのでちゃんとした開発会社に転職したいと考えます。
外の会社の話を聞く機会が増え自社への不満が溜まっていたのでしょうね。
まとめ
今回の話は、一度失敗してもどこかに這い上がるチャンスはあるよ。ということでしょうか?
ただし、チャンスがあっても全員が掴めるとは限りません。
チャンスを逃さないコツとしては、どんな時でも覚悟を決めたら諦めない。
そんな感じでしょうか。
次回
今回も読んでいただきありがとうございました。
次回は「色々疲れたから一旦地元に帰る~近所の開発会社に転職」か「SIerになるまで何してた」を書こうと考えています。
退社時のステータスとスキル
気力 | 体力 | 知識 | 素早さ | 器用さ | コミュニケーション力 | 伝達力 |
---|---|---|---|---|---|---|
40 | 15 | 30 | 40 | 60 | 50 | 30 |
20 | 5 | 35 | 40 | 70 | 60 | 40 |
↓20 | ↓10 | ↑5 | 0 | ↑10 | ↑10 | ↑10 |
スキル